2018年12月07日

最近良く聴く曲:トロピカル3部作時代の細野晴臣さんの曲

前回の記事ではパチソン(アニメソングのカバーなのだが、アレンジや歌詞などがどこかズレていて笑いを生む曲)をよく聴いている、と書いた。

あれから1ヶ月以上経過して、今は何を聴いているかというと、タイトルにあるように、細野晴臣さんのトロピカル3部作時代の曲である。

ちなみにトロピカル3部作とは

『トロピカル・ダンディ』(1975年)
『泰安洋行』(1976年)
『はらいそ』(1978年。名義は「細野晴臣&イエロー・マジック・バンド」)

の3枚のアルバムである。

ちなみによく聴くのは2枚目の『泰安洋行』の曲が多い。
なぜかは分からないが、今の自分の心にしっくり来る曲が多い。

ざっとあげると

「蝶々-San」
「香港Blues」
「“Sayonara”,The Japanese Farewell Song」
「Roochoo Gumbo」
「Pom Pom蒸気」
「Exotica Lullaby」

あたりが特に好きである。

さらに言えば「蝶々-San」は聞き始めた頃から大のお気に入りで、よく聴きまくっている。
毎日聴いている。
何がそんなに好きなのかわからないが、何となく日本の民謡っぽさを感じる。
(細野氏が弾く三線の音、あとリズムやテンポのせいか)

あと、何となくだが大瀧詠一氏の曲っぽくも感じてしまう。
大瀧氏が一時期音頭もののアルバムを出したイメージもあるからだろうか。

そんなこの曲では、大瀧詠一氏と山下達郎氏がコーラスで参加している。
どのような経緯で参加したのだろうか。

さらに言えば大瀧氏は「宿霧十軒(やどぎりじゅうけん)」名義で、山下氏は「山下よた郎」名義になっている。
大瀧氏の変名はともかく、なぜ山下氏の変名は「よた郎」なのだろうか。


「Exotica Lullaby」はアルバムの最後を飾る曲だが、どことなくファンタジックな曲調である。
歌詞もファンタジーさが漂っていて好きである。
なおリズムはレゲエというかスカっぽい。裏打ちのビートを感じる。

……と思っていたら、細野氏によるとスカとルンバをミックスしたものだそうな。
ルンバまでは気付かなかった。
(細野氏も大瀧氏も過去の音楽への造詣が深すぎるので、私の知らない音楽がてんこ盛りである)

ちなみに細野氏によると、この曲は、

「控えめですが、僕の中では数少ないラブソングのつもりでした」

haruomi hosono 1976より)

とのこと。
そういわれればラブソングに聴こえなくもない。

なお、「“Sayonara”,The Japanese Farewell Song」(以下「サヨナラ」)と「香港Blues」は、聴き始めの頃はそんなに好きな曲ではなかった。

「サヨナラ」は確かにトロピカルムード漂う曲だが、ゆったりしていて少しかったるく感じた。
「香港Blues」はミステリアスな雰囲気で独特の曲調だが、単に好みではなかった。

だが、この2曲のライブ版を聴いて、何故か気に入ってしまったのだ。
ちなみにそのライブ版とは、細野さんが1976年に横浜の中華街に同發新館(どうはつしんかん)あるで行ったライブ「ティン・パン・アレー・イン・チャイナタウン」の映像である。
(同發新館は、同發という広東料理店の複数の建物のうちの一つだと今調べて知った。同發新館は同發の公式HPによると、もともとは「新光映画劇場(しんこうえいがげきじょう)」という映画館だったという)


ライブだからスタジオ版に比べるとラフなところもあるが、それが良いのだろうか。
自分でも何故か分からない(2度目)。

「Pom Pom蒸気」はどことなく初期のロックンロール、特にジェリー・リー・ルイスの「火の玉ロック」を思わせるアップテンポの曲で大好きである。
実際歌詞にも「火の玉ロック」の一節が出てくる。

この曲を聴いていてすごいと思うところは、間奏のスティールギターである。
普通の(?)ロックンロールにスティールギターを使うという発想がすごい。
もちろんスティールギターのフレーズもすごい。


ちなみにトロピカル3部作の最初のアルバム『トロピカル・ダンディー』の曲はあまり聴いてないし(「チャタヌーガー・チュー・チュー」や「北京ダック」ぐらいか)、『はらいそ』は一時期「東京ラッシュ」や「四面道歌」「ウォリー・ビーズ」はよく聴いていたが、最近は少しご無沙汰である。

『はらいそ』は前2作と比べると、トロピカル色が減っている気がするのは気のせいだろうか。
1曲目の「東京ラッシュ」はモロにシティ・ポップな感じで普通に洗練された曲に感じる(だめなわけではない)。

トロピカル要素を感じる曲と言えば、スティールドラムっぽい音が聴こえる「四面道歌」や、ムッシュかまやつ氏の父であるティーブ・釜萢氏がボーカルを取る「ジャパニーズ・ルンバ」や沖縄民謡の「安里屋ユンタ」、あとはインストの「シャンバラ通信」ぐらいだろうか。

『はらいそ』は音が洗練されていると言うかクリアというかすっきりしすぎている。
これは細野さんがレーベル移籍したこと、それによるスタジオの違いも影響しているのだろう。
(『トロピカル・ダンディー』と『泰安洋行』はクラウンのパナム、『はらいそ』はアルファレコード)

実際、『泰安洋行』を絶賛していた山下達郎氏が『はらいそ』に対しては不評だったという。
haruomi hosono 1978より)


とまあ、とりとめもなく書き連ねてきたわけだが、今は特に先にあげた中華街ライブをよく聴いている。
1曲目の「つめたく冷して」が大好きである。
この曲はプレスリーが1956年に出した「冷たくしないで」(原題:Don't Be Cruel)の替え歌カバーだが、テンポを落として何とものんびりとしたリラックスムード漂う曲に仕上がっている。
何だかビールのCMで流れていそうでもある。

このライブでは、後にYMOでもカバーする「ファイアークラッカー」(細野氏が一時期ハマっていたというマーティン・デニーの曲)を演奏している。
アップテンポでエネルギッシュな演奏で好きである。


いつまで自分の細野氏のトロピカル3部作時代の曲ブームが続くかは分からないが、今はまだ好きで聴き続けるのである。

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2018年10月03日

パチソンをよく聴いていた

パチソンといってもパチンコソングのことではない。
どうやら「パチものソング」ということらしい。
歌手名は不明のことがほとんどだ。

アニソンや特撮ソングのカバーなのだが、原曲からあまりにもかけ離れたアレンジ、歌唱などツッコミどころが満載なのが特徴だ。
たいていはそのツッコミどころが笑いどころでもあるのだが、中には単に下手なだけのもあるから注意が必要だ。

また、まれに原曲より出来が良いのもある。
(「仮面ライダーBlack」がその代表だろうか)

というわけで、ここしばらくはパチソンをよく聴いていた。

私は寡聞にして知らなかったのだが、80年代後半にコサキンにて水木一郎さんの曲を違った形で豪快に歌い上げる「水木二郎」なる名前を付けられたパチソンがよく流れていたと言う。
例えば伸ばしすぎて次の歌に間に合わない「マジンガーZ」や、「ブロロロローン」多かったり少なかったりする「バロム1」などがある。
この水木二郎氏だが、あくまでも仮に名づけられたもので、本当の名前は不明である。
一体誰が歌っていたのだろうか。

笑えるパチソンは他にもあって、「スパイダーマン」も笑える。
演奏はかなりしっかりしているし、歌もうまい。
ならば別に笑うところはないのではと思うだろうが、問題は歌の合い間の合いの手にあった。

妙に叫んでいるのが笑えるのだ。
しかもタイミングが本家より遅い。

ほとんどの部分でのできは良いのに、たった一箇所妙なのが入るだけで笑えるパチソンになってしまうのが、パチソンのパチソンたる所以かもしれない。

あと「ウルトラマンA」も笑える。

こちらも演奏と歌はなかなかいい。
だが、歌詞間違いが酷い。

「北斗と南」が「北斗とみなべ」になっていたりする。
本当は「皆で」らしいが、「みなべ」に聞こえなくもないからか、某動画サイトのコメントでは「みなべ」になっている。

他にも数箇所で歌詞間違いがある。

歌詞間違いと言えば「マッハバロン」もひどい。

正しい歌詞は忘れたが「あっあこれが ブックカーテン」と聞こえるところがある。
ブックカーテンって何だよ。

なおこの「マッハバロン」はワウをきかせたエレキギターもショボくて笑える。


昔は笑えるパチソンがいろいろあったようだが、果たして今もパチソンってあるのだろうか?
昔はスーパーやホームセンターのワゴンにて売っていたらしいが、今はどうなのだろう。

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2018年08月19日

ここ数日は水木一郎の曲ばかり聴いている

今から10年ほど前、水木一郎氏の曲をよく聴いていた。

その後はたまに聞く程度になってしまっていたが、
何故か急に聴きたくなって以前CDからリッピングしたライブ盤を良く聴いている。

なおタイトルは長くて『ライブ・オブ・アニキング-Live Recording SHIBUYA O-WEST Jan.8th 2005』という。

もっとも、買った水木一郎氏のCDはそのライブ盤(2005年の2枚組もの)と
2001年に出た2枚組のライブ盤『アニキ自身』しかない。

ライブ盤のほうは、なぜか2枚目の終盤数曲が保存されていなかったのだが、
ほとんどの好きな曲は残っていたので良かった。

アニソンのイメージが強い水木一郎氏だが、
このライブ盤ではジャズやポップスも歌っている。

そうした点ではバラエティに富んでいるし、
今まで知らなかった水木氏の側面を楽しめる。

だが、自分としてはやはりアニソンの曲に好きなものが多い。
ジャズも悪くはないが、何となくしっくり来ないのだ。

水木氏はいつかジャズのアルバムを出したいとインタビューで語っていた。

自分が積極的に情報収集しないのもあるが、
現在、水木氏がどうされているのかまったく分からずにいる。

(後で調べたら、50周年ライブツアーの最中だった。
公式サイトはもちろん、Twitter、Instagramもしていると知って少し驚いた。
まだまだ現役バリバリである)

水木氏も今はそれなりの年齢になっているはずなので、
出すなら早いうちに……と余計なことを思ってしまう。
いや、とっくに出ているのかもしれないが。

水木氏が歌っていたアニメの曲が使われたアニメは
ほとんどリアルタイムで見た覚えはないのだが、
聞いたことがあるのがそれなりにあるのは、やはりそれだけ
どこかで流れているからだろう。

水木氏の熱く力強い歌声が、2005年のライブ盤では楽しめる。
曲も好きなものが多いので、ある意味ベスト版とも言えるが、
現在は廃盤らしい。

ただ、デジタル配信はしているので、
これから聴いてみたい人にも大丈夫だ。
(Amazonで配信しているのは確認した)

とりとめなく語ってしまったが、ほんとはしっかり好きな曲を語るべきだろう。

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2018年06月18日

ヘッドホンで初めて知る音もある

あまりにもブログを放置してしまった。
直前の記事の日付が2月20日だから、4ヶ月近くもほったらかしだったのだ。
特にその間何か問題があったわけでもなく、
いたって普通に元気に暮らしているだけに、怠慢以外の何者でもない。

とはいえここ数年新規開拓もせず、
昔聞いていた曲を改めて聴きなおすことの方が多い。

昔はラジカセのスピーカーで聞いていた曲が、
ヘッドホンから聴くことにより、
スピーカーでは気付かなかった音に気付かされることが何度もあった。

昔はヘッドホンは耳を悪くするからしないほうがいい、
と思っていたから使わないようにしていたのだが、
ここ何年かは外出時に音楽を聴くことが多いので
必然的にヘッドホンを使うようになっていた。

部屋で聴く分にはスピーカー(ノートPCのだが)でもいいのだが、
外出時ではさすがにヘッドホンなしでは周りの迷惑になる。
たまにヘッドホンから漏れ出るほど大きな音で聴いている人もいるが。

とはいえ、高いヘッドホンを使っているわけではない。
一番高いのでも3000円するかしないかだし、
今使ってるのは1000円もしない。

さすがに1000円以下のものは明らかに音質が良くない。
何というか、高域が出てないのだ。
その前に使っていた2000円ぐらいの方がまだ高域がしっかり出ていた。

だったら、その2000円程度のでも買えばいいのだが、
現在は諸事情により、数千円程度のものを買うのも難儀している。
それゆえに、以前間に合わせに買った1000円以下のヘッドホンを使わざるを得ないのである。

そんな高域が出てない1000円以下の(どこのメーカーかも分からない)ヘッドホンだが、
それでもノートPCのスピーカーに比べると、まだ音がいろいろ聴こえるほうではある。
それにないよりはましである。

そんなこんなで誰の役にも立たないヘッドホン談義などしてしまったのだが、
そんな記事があってもいいだろう。
本当は聴いた曲の感想をガッツリと書くことだが……。


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2018年02月20日

バラエティに富んだ?1枚『分裂唄草紙』(野坂昭如)

nosaka-bunretsu.jpg

あいも変わらず、最近良く聞いているのは今も野坂昭如さんの曲である。
だいぶ前だが紙ジャケ版の「分裂唄草紙」(1974年発売)も中古で手に入れた。
定価より高かったけど……。

これについては詳しく書きたいが手短に書く。
いつもの桜井順氏の曲以外にも、複数の作家の曲が収録されている。

結局はどの曲も野坂節になるわけだが、
桜井氏の曲と他の人の曲ではだいぶ歌い方が異なる印象だ。
曲調の違いもあるかもしれないが。
なお、同じエレックだからか、海援隊の曲(「スケッチ」)や泉谷しげるの曲(「うられうられて」)もカバーしている。

野坂氏の歌い方の違いだが、桜井氏の曲だと結構色をつけて歌っている感じがする。
演じているというのでもないが、おどけてみたり、情感を込めてみたり。

一方、桜井氏以外の楽曲となると、淡々と歌っていることが多い。
それは海援隊の曲だろうが、泉谷の曲だろうが、
どことなくラテンタッチなアレンジの「酒を」だろうが、である。
(この曲のギターの音色、フレーズがまた時代を感じさせる)

ただし長唄? 小唄? 的な三味線と女性のお囃子をバックに歌う
「金地獄雀歌草紙」では、基本的には飄々と、
ここぞという部分では独特の節回しとなる(歌というより語りだろうか)。
なかなかに器用である。

他にも収録曲についてごく簡単に述べると

名曲「終末のタンゴ」
漂泊しきったような情景が浮かぶ「巡礼」
ホラーな「十人の女学生」
野坂版歌謡曲(軽さとドロドロ感)「おんじょろ節」(『野坂唄大全1』収録とは別バージョン)
野坂版正統派(?)歌謡曲な趣の「河」
無造作でぶっきらぼうが魅力の「大懺悔」
ロックというよりはブルース(ニュー・オリンズR&Bか)な「できそこないのロック」

と捨て曲無しの好盤である。

とまあ個人的には好きな1枚ではあるが、
良く言えばバラエティに富んでいる、悪く言えばまとまりがない、そんな気もする。

ところでこの『分裂唄草紙』、各曲の参加ミュージシャンが不明なのがなんとも残念である。
「巡礼」や「酒を」でエレキギターを弾いているのは誰なのか、とか
「できそこないのロック」で合いの手を入れているのは誰なのか、とかが分からないのだ。

そしてもうひとつ残念な点といえば、
現在CDは廃盤で入手困難ということだ。
(だから定価より高い値段で買う羽目になったのだが……)

というわけで、もし定価より安く売っているのを見たら確保するのをおすすめする。
もちろん野坂さんの歌が好きならば、という条件付だが……。
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